【建築・消防】天井が高いと何か良いことがある?設備的にはどうか

ちょっとおしゃれなビルでは、1Fエントランスは天井が高い、なんてのが普通ですよね。高層ビルなんかだと、高所作業車でないと到底届かないほどの高さである場合も。これってなんででしょうか?

建築的側面・設備的側面・消防的側面から少しまとめておきたいと思います。あんまり深入りはせずに、概要だけという感じですが。

天井の高さの影響

①建築的側面

天井が高いと、まず「見栄えがいい」というのがあります。いわゆる「開放感」。

建築面・不動産面でいえば、少しでもテナントに貸すスペースの割合を多くしたいというのが本音。そこで、限られたスペースの中でも「天井裏」となる部分を削り、空間を広く見せるという手法を取ります。

また、構造的にも下層の階は基本的には大きな梁を使用しますし、耐震的な面で言っても元々ある程度の階高を見込んでいるというのもあります。

②設備的側面

設備の配管やダクト、配線はどこを通っているのでしょうか?もちろん、基本的には天井裏です。

つまり、天井の高さを上げようと思えば、天井裏の設備用スペースが狭くなってしまうのです‥!

後述の消防的側面からは天井は「高いほど良い」というものですが、建築的・不動産的側面からは「必要以上のスペースは割けない」という一面もあり、結果的に設備スペースが削られることになるというもの。階高を上げ過ぎると、建物が余分に高くなってしまいますからね。。。

そこをなんとかうまくおさめるのが電気屋・設備屋の仕事ですね‥!

③消防的側面

火災の際には煙が発生します。煙には有害ガスが含まれ、少し吸うだけでも危険性があります。

煙は通常まず天井まで上昇しますので、天井付近にしばらく滞留することになります。それが、火災室のドアの高さまで下りてくるまでの間に、排煙して時間を稼ぎつつ避難をするというのが一般的な避難方法。

この、火災発生の部屋内に煙をとどめておく時間を長くするために、天井が高いともいえます。

特に1F付近の階は避難階となることが多いですので、簡単に煙が充満しては困るわけです。ということで、消防的には基本天井が高い方が良いことになります。

まとめ~見栄えと防災がメイン

天井が高い理由として、構造的(耐震面含む)理由が一つ、意匠的(見栄え)理由が一つ、防災的理由が一つという感じでしょうか。

厳密に言えば多少違う面もあるかと思いますが、大まかな理由としてはこれだけ知っておけば十分かと思います。

どこかのテレビCMであったように、「天井が低い方が落ち着く」という人も一定数いると思いますが、一般的には「天井が高い方が良物件」とされているのはこういった理由があります。マイホームを建てる際なんかには、気を付けてみても良いかもしれませんね!

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