人生一発逆転!?電験2種について

郊外の商業施設や首都圏の超高層ビルは、66kV受電です。銀行やデータセンター等、大電力を消費する施設も66kVの受電が多いです。電験2種は、170kV未満の電気工作物を管理できますので、国内の大抵の建物を管理できます。
電験3種の50kV未満という範囲でも9割近くの建物を管理できると言われていますが、ビルメンといえども、電験2種が必要とされる現場が、一定数存在しています。
電気管理技術者(電験3種で可能)や保安協会などへ外部委託が可能な22kV未満の物件と違い、2種物件は確実に資格者が常駐管理している必要がありますし、代務者まで2種持ちにしようと思えば一つの現場に2名も必要となるので、取得者数の割には需要はある資格です。
ちなみに外部委託の条件は、7kV以下の受電の需要設備なので、電験3種の範囲に多い高圧受電の6.6kVは外部委託によって電気主任技術者の常駐管理は不要となります。都市部に多い22kV受電ならギリギリ3種でも常駐の必要があります。

試験での取得に平均5年程かかる

電験2種の難易度は高いです。取得に平均5年程かかると言われています。私も6年かかりました(4回受験)。
大学の電気科を優秀な成績で卒業した人間でも、一発で受からないこともあるそうです。これだけ言ってもなめてかかる人が圧倒的多数なのですが、結果回り道になります。
ビルメンだけでなく、ゼネコンの設備担当や電気施工業界を含めても、あまり取得者を見かけないレア資格です。電源開発会社や電力会社でも、試験で取得しておけば箔が付きます。

一発逆転可能な資格?

電験2種で人生一発逆転可能か?といえば、資格取得だけでは難しいです。なぜなら、実務経験が伴わないと、せっかくの資格の価値も薄まるからです。
認定取得者なら問題はないのですが、試験で取得する場合は、合格後も実務経験をしっかりと積んでいく事を意識する必要があります。
……とはいえ、持っているだけでも間違いなく有利です。周囲からの評価は、「低レベルの資格をたくさん持っている人」から、「電験2種の人」にランクアップしますし、転職では未経験でも募集が数多くあります。年齢が多少いっていても、大手系列系のビルメンに入社することは可能でしょう。もちろん、激務という点を考慮しなければ、高給の働き口もあります(オススメはしません)。

認定という手段もあるが‥

電験2種は、認定取得者と試験合格者が半々くらいの割合の資格です。認定取得者が圧倒的に多い電験1種と違って、試験で取得する人もそれなりにいるので、会社によっては案外周りに認定取得者が少ないというケースも。
ちなみに、認定は少なくとも3年以上の実務経験が必要なうえ、22kV以上の特高受電現場での経験が必須となるため、少々敷居が高いです。さらに、必要とされる資料も膨大であり、社内に認定を受けた経験者が少ない場合は中々困難な道になります。その点、試験受験ならば1000時間程度しっかりと勉強時間をかければ取得が可能。会社に隠れてコッソリ取りたい人にもオススメです。

電気主任技術者の実務とは?

前述の通り、電験2種は試験での取得者が半分くらいいます。そういった方はもちろん電験3種をすでに活用しており、実務経験がある方もいらっしゃいますが、割と「実務は全く未経験」という人も同じく結構な割合でいらっしゃると思います。何を隠そう、私もかつてはそうでした。
電気主任技術者としての業務を、下記記事に簡単にまとめています。ビルメンという仕事柄、保守中心の視点となりますが、施工関係でも共通する部分は多くあります。私自身、まだ短い期間ながらも特高現場の電気主任を経験しているので、未経験者にとっては参考になる部分もあると思います。

参考

電気主任の主業務!年次点検について

参考

電気主任技術者の業務内容とは?

オススメ問題集

オススメの問題集を記載しておきます。参考書に関しては、問題集の解説を読むのがもっとも効果的。

一次対策

「テーマ別電験1種・2種一次試験過去問題集」

お値段は少々高いですが、問題数が多くかつテーマ別に整理されているため、類似問題の整理や苦手分野の克服がしやすいです。
1種の問題も入っているため、2種受験の時点で挑戦してみるのも良いかもしれません。

二次対策

「キーワードで覚える!電験2種2次論説問題」

キーワードで覚えるという売り文句ですが、普通にわからないことの解消に使っても良いでしょう。電子書籍版も出ているため、通勤時間に読み物として読むだけでも勉強になります。

「戦術で覚える!電験2種2次計算問題」

類似問題がよく整理されており、解説も詳しいです。論説と同じく電子書籍版も出ているため、通勤時間も活用可能。ただし、計算は書く練習も必要です。

過去問

「電験2種模範解答集/電気書院」

定番ですが、過去問は必ず解いておきましょう。一応、解説付きの書籍をオススメします。公式HPからも数年分は閲覧できるため、将来受験を目指す場合は、早い段階からダウンロードしておくと良いかもしれません。

他の問題集等も使ったのですが、上記4冊が上手くまとめられていて、結果的に役に立ちました。関連記事に一次試験対策・二次試験対策をまとめていますので、そちらもご参照ください。

参考

電験2種一次試験対策

参考

電験2種二次試験対策

取得を目指すべき?

電験2種は、全ての人に受験を推奨はしません。合格までにかけた時間分のリターンがあるかと言われれば、「ない」でしょう。資格手当や選任手当が多少はありますが……。
しかし、勉強が得意、または資格取得が趣味という方は、ぜひ合格を目指しましょう。しっかりと勉強を積み、何度も受験を重ねれば受からない試験ではありません。
資格だけのペーパードライバーから、実務経験を積んだベテランになれば、その現場では唯一無二の存在になれるはずです。年収は……あまり増えませんけどね。

関連記事

電験2種一次試験対策

電験2種二次試験対策

電気主任技術者の業務内容とは?

【合格体験記】電験2種に合格した時の話

電気のスペシャリスト!電験3種について

電気資格の頂点!電験1種について

電験2.5種!エネルギー管理士について

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1 Comment

Thomas Kobayashi

商業施設の設備管理会社に転職して
電験三種選任5年目の50半ばのオヤジです、今年エネ管(2回目)電験二種(1回目)受験をしました。
かなり難解な試験ですが、この年になってこんな試験を目指せることが少し楽しくも思えたり。
まだまだ諦める気はありません。。

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