消防設備士甲特類

甲特類とは?

甲特類は特殊消防設備です。甲1~5類の発展型・複合型の設備になっています。基本的には、特類の認定をされてから、ある程度の知見が蓄積されると、1~5類のどれかに収まる形になります。
甲種各類の技術をしっかりと理解しておけば、特類の試験にも対応可能です。

試験内容は?

消防法令、火災・防火の知識、構造・機能の3科目。出題比率で言えば、各科目ともに、1~5類からの出題が非常に多いです。問題集等は売らずに取っておきましょう。

オススメ参考書・問題集

防火・火災に関する知識としては、「建物と火災」から出題された部分もありました。一度読んでおくと点数の底上げになります。

また、「建築消防」も参考書として非常に役立ちます。消防設備全体がこれ一冊で整理されていますので、全体像が掴みやすいです。

特類専用の問題集も一応ありますので、学習の補助に使いましょう。ただし、1~5類の問題が少ないので、以前の受験時の本でしっかりと復習をするのがベストです。

まずは他類を全て揃えてから

甲1~3類のうちから一つ、甲4類、甲5類を所持していれば、甲特類の受験資格をもらえますが、どうせなら全て取得してからが良いです。
甲特類は各類の知識を証明する資格としての性質が大きいので、先に取る意味はあまりありません。
特類まで取ってしまうと講習が面倒になったりしますが、最新の法規・技術を知るという意味では有意義な時間にもなるはずです。
ともかく、特類まで取得するのは趣味の領域になってしまうので、実用性はあまりありません。
特に受験する手ごろな資格がない場合、会社への向上心アピールとしては有効かもしれませんね。

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乙7類とは?

乙7類は漏電火災警報器です。主に木造建築物に設置されます。ほとんど設置されているビルはないのではないでしょうか。乙類本来の点検用途としては、特に活用する機会はないでしょう。工事は電気工事士の範疇なので、乙類のみです。

漏電について学べる

漏電火災警報器ということで、漏電を検知する原理等を学べます。漏電に関して学ぶという意味では、比較的ボリュームも少なく、ちょうど手頃な資格であると思います。
とはいえ、2種電工等を使用することで実技の科目免除が可能ですので、あまり勉強することなく合格できるかもしれません。

誘導灯の点検に使える

乙7+2種電工を持っていれば、誘導灯の点検が可能になります。しかし、甲4 or 乙4+2種電工でも可能ですから、有用なケースは少ないかも。一般的には4類から取得しますからね。。。

一応電気系の資格だが・・

4類や2種電工を持っていない状態であれば、電気系資格の所持とカウントされ、多少の評価にはなるかもしれません。
資格の取得は容易ですが、あまり価値もない感じ。消防設備士を全類揃えたい方向けですね。

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乙6類とは?

乙6類は消火器です。大抵のビルに設置されています。消火器は本体を置くだけですので、工事はありません。甲種は存在せず、乙類のみになります。

日常的な点検が大事!

火災が起きた際、消火器による一次消火はビルメンの役割です。いざという時にしっかりと機能を果たせるように、日常的に点検をしておく必要性があります。
防火管理者の規定により、自主点検として消火器を毎日点検する現場もあります。そのためには、最低限の消火器に関する
知識も必要となってきます。

設置場所の変更等に便利!

設置必要数の計算や設置間隔の歩行距離など、覚えておくと便利な知識も身に付きます。
設置する際に適当に置くわけにはいきませんので、根拠が言えるようになるのは良いですね。

消火器は万能ではない

消火器は、全ての火災に適用可能ではない点に注意です。
危険物の類には、消火器の種類によって得意不得意があります。
まあ、通常のビルならあまり気にする必要はありませんが……。試験には出るので覚えておきましょう。

ビルメンは使用法を説明する側

消火器の使用方法は、消防訓練で説明する立場になりますので、まずは自分が把握する必要があります。
資格取得や講習で得た豆知識も交えつつ、説明できるとより良いですね。

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甲5類とは?

甲5類は避難設備についてです。避難はしご、緩降機、救助袋等。一般に、避難は2方向避難を確保しておくように指導され、最悪1方向の避難箇所が塞がっても、もう一方から逃げられるようにしておく、ということが求められます。

避難の基本は階段!

避難は階段による避難が基本ですが階段は貴重なスペースを消費してしまいますので、そう何個も設置されていません。
後から追加しようと思っても、工期・費用・スペースの面でかなり大変になります。
そこで、避難器具です。簡単な工事で設置可能ですから、階段に比べてお手軽に避難経路を増やすことができます。
階段が使えない場合はもう一つの避難経路として避難設備を使用することになりますが、きちんと管理されていないと逆に危険になります。
定期点検により機能が維持されているかの確認が大切になってきます。
あくまで最後の手段としての避難経路ですので、階段が使える場合は素直に階段に避難誘導する必要があります。

収容人員の算定は暗記しよう

5類は収容人員が特に重要になります。
この算定方法はしっかりと覚えておくと良いです。
各階の適応避難器具は、常識の範囲内で推測可能ですので、無理に暗記する必要はありません。

避難器具がないビルも多い

5類は建築寄りの資格で、ビルメン資格の中では比較的珍しい部類になると思います。
とはいえ、避難設備がないビルも多いですので、取得は不要かもしれません。興味があったら、程度で十分ですね。

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甲4類とは?

甲4類は警報設備です。自動火災報知機、非常放送設備、ガス漏れ警報器等。火災受信機についての知識も求められ、乙6類と合わせて重要な類の一つです。

火災感知器について

火災感知器の非火災報は結構あります。
トイレでの喫煙、厨房での焦げ、テナント工事での粉塵等が一例です。
感知器は主に熱感知器・煙感知器・炎感知器に大別されます。煙感知器は感知範囲が広く、広いスペースでは効率が良いですが、感知器自体が比較的高価だったり、粉塵や非火災の煙に弱い欠点があり、劣悪な環境には設置できません。
熱感知器は煙感知器が設置できない箇所や、非効率な箇所に設置されますが、高所には設置できない欠点があり、感知範囲も狭いです。
炎感知器は非火災報が比較的多いですが、天井が高い大空間等で活躍します。

消防活動の「核」火災受信機

4類の利点としては、火災受信機についても学ぶ、という点かと思います。
消火設備、防排煙設備等との連動に関しても、まずは受信機を知っていないと仕方ありません。
小規模なビルでは総合操作盤もなく、火災受信機が頼りになりますので、特に重要となってきます。

甲4類はぜひ取っておこう

4類は、6類と並んでメジャーな資格です。参考書、問題集ともに十分な種類が揃っています。
他の類と比較して決して易しいわけではありませんが、取得自体はしやすいと思います。実技専用の本も比較的ありますので、困ることはないでしょう。
甲種の受験資格を満たしていれば、この4類を一番初めに取る手もあります。これを一つ持っているだけで、4点セットだけの人と比較してプラスアルファになりますので、転職時には有利になります。全類取得するつもりは全然なくても、この4類はぜひ取っておきましょう。

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甲3類とは?

甲3類はガス消火設備・粉末消火設備です。ガス消火設備は電気室やMDF室、サーバールーム等、水による消火では機器に被害が出てしまう箇所に用います。
粉末消火設備は、駐車場等に移動式としてよく設置されます。

手動?自動?

ガス消火設備は、基本的に「手動とすること」とされています。
窒息効果による消火がメインなので、室内にいる人を退避させなければならないためです。
一応、室内にほぼ確実に人がいないような運用の場合、例外として「自動」とすることもあるようです。設備自体は手動と自動の切替が可能になっています。

消火設備だが・・

3類の製図は1類や2類とは多少違ってきます。
なので、無理して1類や2類の取得直近に受験を合わせる必要はないのかもしれません。
とはいえ、同じ消火設備というくくりの中の一つなので、どうせ取るなら近い時期に取る方が良いです。

設備を操作するのはビルメン

3類は、電気室にはほぼ確実に設置されていますので、大抵のビルにはあると思います。
日常的に不具合等は起きにくい設備なので、知識が生かせる場面はさほどないかもしれませんが、設備を操作するのはビルメンになりますので、いざという時のために3類は何かの足しにはなります。持っていて損はないはず。

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甲2類とは?

甲2類は泡消火設備になります。駐車場に主に設置されます。泡消火設備は基本的に自動消火設備です。基本的に、というのは手動で操作した方が迅速に火災箇所を鎮火できるからです。
駐車場に設置される設備なので、火元は自動車とガソリンになりますが、自動作動するまで待っていたら、隣の車まで燃え移ってしまう可能性もあります。そこで、発見次第すばやく手動操作し、火元に向けて泡放射する必要があります。
泡消火は、水消火ではかえって火災が拡大してしまうガソリンや危険物乙4類等の油火災に主に使用されます。

1類を先に取っておこう

泡消火設備も1類と同じく技術基準等の数値は多いですが、出題されるのはその一部であったり、設置基準自体はシンプルだったりで、暗記の労力はそれほど必要ありません。
1類とも設備構成が類似しているので、先に1類を取得しておき、さほど間をおかず受験すれば苦労することなく合格可能です。

問題集の選択の余地はない

ただし、2類はマイナー資格なので、問題集があまり出回っていません。実技試験の問題の数をこなすため、あまり評判のよくない本も購入せざるを得ません。
他の類と比較しても、問題集の種類は少ない部類だと思います。特類ほどではないですが。

無理に取得する必要はない

現場に2類の設備はない、という場合も割とあると思います。その場合は取得の必要はないと思います。
消火系の消防設備士のうち、1類だけ持っていれば十分です。ただし、もし2類が欲しくなった時に1類取得から間が空きすぎると、また一から覚えなおす部分があるので、特に他の予定がなければ一気に取ってしまう方が効率は良いです。
まあ、間を空けつつ受験した方が、長期的な記憶は定着しやすくなるかもしれませんけどね。

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甲1類とは?

甲1類は水系の消火設備です。
屋内消火栓、屋外消火栓、スプリンクラー、水噴霧消火設備等。特にスプリンクラーは信頼度が高く、消火設備の代表格といっても良いですね。

スプリンクラーについて

スプリンクラーは自動消火設備。
人が操作しなくても消火可能なので、消火器や屋内消火栓での一次消火が失敗しても、スプリンクラーによって消火成功となることもあります。こちらでもダメな場合、消防隊による放水に頼ることになります。
あるいは、室内の可燃物が燃え尽きるまで待つか、ですね。

屋内消火栓について

屋内消火栓は人が操作する設備。
1号消火栓、易操作性1号消火栓、2号消火栓、広範囲型2号消火栓がありますが、1号消火栓のみ基本は2名で操作する必要があります。
易操作性は1名操作を可能にした1号消火栓です。
しかし、1号消火栓を易操作性に置き換えるためには、ポンプの増強などが必要であり、なかなか改修が進んでいませんでした。そこで、設備をほとんど変更せず、1名操作可能にしたのが広範囲型です。
一応、訓練を積んだ消防隊員なら1号消火栓の一人操作が
可能とされていますが、素人はマネしないほうが良いです。

他の類より難易度は高い

屋内消火栓やスプリンクラーは結構、覚えなければならない数値が多いです。
設置基準や技術基準は実技試験でも出題されやすいため、ある程度暗記しないと厳しいです。
他の類と比較しても、設置基準が複雑であったり、数値が多かったりして覚えにくいです。しかし、この暗記さえ乗り越えれば、1類の難易度は一気に下がります。

問題集は2冊以上買おう

消防設備士には実技がありますが、単に記述式の試験になります。甲1類の実技では弁や配管の鑑別や、系統図による製図試験などがあります。各種水槽やポンプ、弁や配管等、衛生設備的な知識が付きます。
他の類でも言える事ですが、問題集を2冊以上購入し、実技試験の問題を多くこなすのが良いです。
筆記試験の問題も同じくこなし、筆記で落とされないようにしましょう。

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ビルメン4点セットが揃ったら、次は消防設備士かと思います。
ビルメン自身では工事や定期点検は行わないので実際に資格としては使用しませんが、知識検定的な用途として一定数の資格者を要求されることもあり、重要な資格の一つです。

どれから取ったら良い?

取得優先度としては、
4類=6類>1類>2類=3類=5類>7類>特類
となることが多いと思います。

【1類】

屋内消火栓やスプリンクラー設備等。
水関係の消火設備です。
消火設備の代表格といって良いですね。水槽・弁・配管等についての知識も求められるので他類よりも若干難しいのですが、その分、衛生設備についての基礎的な知識が付きます。

【2類】

泡消火設備。
水と薬剤の混合での消火設備です。1類と類似しているので、1類取得後あまり間を置かず取得すると良いです。

【3類】

ガス・粉末消火設備。
水での消火では逆に被害が出てしまう、電気室やサーバールームなどに使用。
1類・2類とは若干設備の構成が違っていますが、大枠では類似設備なので、間を置かず取得すると良いです。

【4類】

自動火災報知設備。
消防活動の核となる受信機についての勉強ができます。
火災感知器の非火災報は実務では結構頻繁にあり、知識が活きる場面も多いです。
必要度が高い分参考書も多く出回っており、取得自体はしやすいです。

【5類】

避難設備。
避難は階段が基本ですが、階段を新たに設置するには長い工期・高い費用・広い場所、色々な条件が必要になります。
その点、避難設備ならばお手軽に避難経路を追加できます。
取得は他の重要な類を取得してからでも遅くないです。

【6類】

消火器。小さなビルにも設置されています。それこそ、家庭にもあります。
工事はないので乙類のみになります。必要度が高い分参考書も多く出回っており、実技も乙類なので少なく取得しやすいです。

【7類】

漏電火災警報器。木造建築物に主に設置されています。設置されているビルは少ないです。
ただし、「漏電とは何か」という点を勉強するにはちょうど良いボリュームの試験かと思います。
工事は電気工事士の範疇なので乙類のみ。2種電工の所持で科目免除が可能なので、先に取得しておきましょう。

【特類】

特殊消防用設備。
1~5類の発展型・複合型設備や、完全に特殊な設備になります。基本的には、知見が蓄積されると、特類の枠からは外され、1~5類のどれかに収まる形になります。
参考書は「建築消防」を使用すると良いです。これを読むと、消防設備の全体像が把握できるようになります。

各類詳細については関連記事を
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ビルメン4点セット~危険物取扱者乙4類

危険物取扱者乙4類は、ビルメン4点セットのうち、もっとも簡単に取得できる資格です。難易度も易しいのですが、年に何回も試験が行われているため、取得したい時にすぐに取得可能です。

危険物という名前ですが、火災の危険があるもの、という意味合いであり、消防関連の資格になります。実技試験がない分、消防設備士よりは簡単な試験です。

乙4類はどんな資格?

乙4類は、「引火性液体」についてです。
重油、ガソリン、灯油など、危険物の中でも特に身近な存在です。ビルメンでも、一般的なビルには非常用発電機が必ずあり、発電用に重油はストックしてますので、危険物取扱者乙4類の選任が必要となってきます。
他の類は一般的なビルでは使用することはまずないので、取得優先度は低いです。ただし、会社への向上心アピールとして、定期的に一つずつ類を取得する、という人も結構います。試験代・免許申請代は会社持ちだったりしますからね。

簡単に受かる試験?

ちゃんと勉強していれば、間違いなく受かる試験です。しかし、逆に言えば、大して勉強していなかったら普通に落ちる可能性のある試験、ということでもあります。
実際、低難易度の割には合格率はそこまで高くありません。そもそもやる気のない人や、なめてかかっている人が多いということ。参考書兼問題集を1冊、2~3周すれば間違いなく受かりますが、それすらやっていない受験者が多い。
タイムアタックをしているわけではないのですから、確実に受かる勉強時間を確保しておくのが良いです。30~50時間を一つの目安にしましょう。

資格試験の練習には最適

4点セットをすべて揃えるならば、この試験の試験日は年複数あるので、空いた時期に設定することになります。基本は年1回しかない2種電工と3種冷凍に合わせる形。とはいえ、資格試験の練習には最適な試験ですから、一番最初に受けてしまうのもアリですね。

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