資格には、実務経験でのみ認定されるという種類のものも多数あります。そういったものは長く現場の人間として在籍した証でもあり、人を使う側に回れなかったという傷でもあり、勲章でもありつつ「バカ」と背中に貼られるかのようなレッテルでもあります。困ったことにこういう資格は実用性が高いことも多く、かえって現場で重宝されるようになるという性質も持っています。
だったら、普通にプレイヤーとして生涯やっていっても賃金が上がる仕組みが整えば問題ないわけですが。中小規模だとプレイングマネージャー的な動きを強要されるパターンもあるでしょうけど、普通に使われる側としての人材の環境がもっと向上しても良い。
「多くの人に影響を及ぼす」「多くの金額を動かす」といったことだけが人の価値ではない。そういったことを得意とする人がやれば良いのであって、「受けた影響から何を出力するか」すなわち個人の感想を貫く仕事をやる人間がいても良い。
教科書から学ぶのは過去の遺物かもしれません。しかし実際の実務で学ぶようなことだって、結局は過去の遺物から派生してきているものも多い。実務が先か、勉強が先かの違いで、優劣をつけて争うべきではない。昆虫からだって学びはあるんです。お互い争わず、吸収できるところは素直にすべき‥。
自らが築き上げてきた奥義を簡単に放出するのは惜しいというのならば、仕方ないんですけどね。小出しにし過ぎても不自然さが目立ってしまいますし、もう少しナチュラル派に寄り添ってみるのもたまにはアリなのでは‥。
「安全に真っすぐ家に帰れる喜び」‥。本当は本能がそれを欲しているはず。遊びとか疲れるだけってときもあるでしょう‥。たとえ誰も待っていなくとも、暖かいお家があなたを待っている。段ボールハウスではなく、個室を満喫できる喜びに、今はむせび泣きましょう‥!